amphibianです
本日は橋本さんのお誕生日です
おめでとうございます
橋本さんはロールプレイよりも運用が難しいキャラクターです
「お仕事モード」では基本的に置物です
「ふつうモード」ではにこやかにしつつ「場の解決」に動くので 出題がしっかりしていれば動く方向性は定めやすいのですが
その動き方を「極めて温和かつ遠回し」にやる必要がありますし その解決手法は間違いなく「賢く」なければなりません
おそらくものを書く方であれば「自分より知的なキャラ」を書くのが難しいのは痛感されているかと思います
amphibianは決して知能指数が高いほうではなく 幸いなことに陽明などは頭がいいと思っていただけているのですが これは「知的なキャラ」を書くために策を弄しているからです
- 通常未来の不幸やありきたりな展開に繋がる伏線を先回りして潰す(出題に即答する・定義を自ら解説する)
- 「愚行」による時間稼ぎに頼らない/あるいは1によって「愚行」をごまかす
- 抑えめな雑学披露
1は「物語構造を知る作者」の立場から運用に優位性を持たせる いわばメタ攻撃であり本質的に卑怯な手です
2は キャラクターが愚かに見えるのは往々にして作者都合で理不尽な行動をとるからで それを極力排することで避けているのですが 連載媒体やライブ的な作劇をする場合 どうしても目の前の難局(〆切)を乗り切るために愚行による時間稼ぎに頼らざるを得ないこともあるわけです そこを「人狼」という半強制的に進行するベルトシステムと 「死に戻り」という「ベルトに乗って死んでもやり直せばOK」というエクスキューズを与えることで本作は解決を試みており 「愚行で時間を稼ぐ必要がない」ものになっています(ただし合理によって全勝できるのは「社会の難しさ」というテーマを満足しないため「愚行によってしか進めない」箇所が多数ありますがこれは別の機会にでも) これも結局メタ構造による支援にほかなりません
3は まあ 無関係な雑学をしゃべりすぎるのは頭が悪く見えるということで 雑学キャラを別の人に任せることで本人は「なるほど、なるほど」と頷いてむしろ賢者感が出せるかなという工夫です 今でもちょっと喋りすぎかもしれません
で 橋本さんは これと別あるいは対局の「賢さ」を有する必要がありましたが
これはとても難しかったのです
彼には陽明ほどのメタ的な支援を与えるのが難しいためです
そのため「政治的に難しい状況でのらりくらりと動きつつ場を掌握する」みたいな動き方をさせつつ 割と禁じ手である「ライバルによるヨイショ」も使いつつで 賢い感じに仕立て上げています
その上で 真に知的なムーブとしては 「詭弁の論破」があります
陽明はしばしば詭弁を弄して難局を乗り切ろうとするのですが それを跳ね返して真実をつまびらかにするというのは 真に知的な活動かと思います
問題はそれを明らかにしたところで彼の陣営に有利な動きになるか分からないこと
実のところ「不慣れな人狼セッション」においてはゲーム上の推理要素に乏しいので人格や言動や外部事件を交えつつ論戦をやるしかなく それにおいて何らかの主張をすること自体あるいみで詭弁で それを打破したところでどうなるんだ的な感じはあり 本編執筆中はものすごく悩みましたし いまリライトにおいて死ぬほど悩んでいますが ともあれ彼がいい感じに見えたならそれはそれでよかったと思いたいと思います
ところでメタ的な支援がないわけではなく ぶっちゃけ彼が活躍できたのは某おおかみとの理不尽なやりとりのおかげが大きいわけですが これはどちらかというと出番の確保というべきなのでちょっと違うでしょうか
彼の活躍ポイントのことを考えるとネタバレを意識して言葉がにごりますね
今日のところはこのくらいで
ああ今日も橋本さん書かなきゃ
橋下さん誕生日おめでとう!
ふさゆきさんとは嘘を見抜かれたりで全体的に上手くいってるようには見えなかったから苦手意識が強かったけど、最近は彼の重要性的なものが少し分かってきて個人的に嬉しいです!笑
あくまでわがままですけど、彼の家族の話とかちょっとだけ気になったり。