みなさん、今週末は舞台デスマッチラブコメの公演後半ですよ！
遠く離れた広島のADVチームはドキドキハラハラしておりましたが、どうやら好評のようでほっとしております。

レイジングループ発売の旋風もひと段落し、舞台も盛り上がっている現在は、DMLCの話を蒸し返すには最良のタイミングでもありますので、ここらで一丁、ネタばらしをしてみます。
今回は、キャラクターの名前の由来について。

 

---

 

ちなみに以前、この手のネタばらしはあとあとの展開で～みたいなほのめかしを過去にしていましたが、重大な設定には該当しないことについては小出しにしていこうか、という風に考え直しました。ネタ切れですので。

さて、デスマッチラブコメのキャラクター名については、amphibianがお話の雰囲気に見合った、フィクションっぽく、かつキャラクター性を強く盛り込んだ名前を与えようと苦労していたようです。
話の特性上、名前の由来が作中でも重要なキャラもいますが、一方でものすごくミもフタもない名づけられかたをしているキャラもいます。
一方で、そうやってつけられた名前が今後作中でまったく別の意味合いをもって取り上げられる可能性もまた、まったく否定できません。レイジングループをプレイされた方ならわかると思いますが。

また、あくまでamphibianの中の執筆開始時のイメージからこういうふうに名づけられたというだけであって、完成したキャラや、みなさんの中のキャライメージに干渉するようなものでもないと思っています。あくまで元ネタであり、彼ら自身ではありません。

というわけで、あくまでただの制作秘話として、邪推や重視はせずにただおもしろがっていただければ最良かと思います！

 

---

 

矢木　景　（やぎ　けい）

主人公ですが、その名の由来は本編中に出たとおりですね。初期設定資料には、名の由来としては１つの英単語が書いてあるのみです（最もその頃はただの「犠牲者」としての意味合いだったはずですが）。
彼は必然的に「やぎ」であり、「景」となりました。
ただ、彼の漢字表記については、「八木」でなく「矢木」としたのは少しでも伝記主人公として目立つ字面を与えたかったためだったり、「これまで主人公のテキストボックス上の名前表記がずっと2文字（大介・和馬）だったので１文字にしてみよう」という思いがあったりしたようです。

---

津野　るみ子　（つの　るみこ）

メインヒロインA。
これ、まんまなのですが、名の由来は「（想いが）つのる、巫女」です。

設定当初のイメージはクーデレを装った妄想過多の巫女さんで、彼女には古風っぽい苗字にひらがな交じりの古風な名前を与えたいという想いがあり、わりと一瞬で名前が決定していたようです。

---

 

白詰　乙羽　（しろつめ　おとば）

メインヒロインB。
……絶対誰もわからなかったでしょうか、実は彼女の名の由来はアナグラムなんです。

　ばくはつ　おとめ
→はくつめ　おとば
→白　詰　　乙　羽

「爆発乙女」。なんつう直球なのでしょうか。
なお漢字をムリヤリ当てて「しろつめ」に変更していますが、もっといいアナグラムが見つかっていればそっちの名前になっていた可能性もあります。当然ながら「白詰家」の設定などは全部名前が決まってから出たものなので、名前が変わっていれば彼女のポジションもだいぶ変わっていたかもしれませんね。
なおアナグラムに際しては「おとは」という名前も検討しましたがタレントさんとかぶるからちゃんと回避した、という経緯があるようです。だからamphibianは「おとは」の誤読にはかなり過敏に反応します。

---

九段　志乃歌　（くだん　しのか）

苗字については作中で示唆された通り。分からない方は、過去のQ&Aでamphibianが答えてた気もするので、探してみてはいかがでしょう。

「志乃歌」の由来については、設定資料には「篠花」とありますね。篠＝笹であり、ササやタケの花は「咲くと飢饉や戦争など大規模な災害が起きる」などと言われます。
彼女は苗字も名前も「凶兆」を暗示しているのです。
もちろん、彼女の両親はそんな意図をもって名づけていませんけどね。
「志の歌」という字面はamphibianもとても気に入っている名前みたいです。最初は「詩乃歌」だったりしたのですけどね。もしこちらの名前だったら、彼女の能力ももっと声や歌に寄ったものになっていたかもしれませんね。「志乃花」も検討されたようですが「相撲取りの名前っぽい」というnabe氏の一言で撃沈したのでした。

 

---

 

東護　美弥（とうご　みや）

作中に出た通りです。
彼女についてはいろんな場所で語られている上にまだ謎が解けきってない感があるので、ここでは特に言及を避けたいと思います。

---

平木場　亜須賀（ひらこば　あすか）

実は彼はアナグラム第２弾です。

　あいすべき　ばか
→べいきば　あすか
→平　木場　亜須賀

というわけで彼は「愛すべきバカ」だったのです。
初期試料からは彼の秀才な面はあまり見えません。ただのバカだったようです。
たぶん「全国模試で１０位以内に入ったこともある」みたいな勢い任せのセリフがそのまま設定になったんだと思います。
ちなみに漢字表記は当初「米木場」になり、名前も「よねきば」でした（あまりにもなじみがない字面＆読みだったので変更）。「亜須賀」の名前は「亜米利加」に「横須賀」あたりを意識していました。このようにアメリカンなところはかなり最初から意識的に盛り込まれていたのですね。

---

 

有栖　隆斗（ありす　りゅうと）

アナグラム３人衆最後の番人。彼についてはなんと英語です。

　REALIST
→ALISE　RT
→ありす　りゅーと

これまた、とてもひねりのない由来で恐縮なのですが、彼は「リアリスト」だから「アリスリュート」だったのですね……カタカナのアナグラムでもあんまり変わらないですね。

蛇足ですが、amphibianにはむかし「くりす」という苗字の男友達がおり、「外国人っぽい」「ちょっと女の子っぽい」「苗字」というのをやってみたいという着想源にもなっていたようです。

---

 

土呂　鈴（とろ　すず）

彼女については、仕様の縛りがかなりタイトでした。
「景に準じて苗字は漢字２文字・名前は漢字１文字で、読みにおいてはひらがな４文字。さらに漢字を直読みしてあだ名になる」

さらに

「合法ロリなので、あだ名の一部に『ロリ』を含める」

 

……という縛りを追加した瞬間「とろりん」のあだ名が確定し、そのあと流れるように漢字名（とろ　りん　→　土呂　鈴）も決定しました。

なお「まろりん」とか「ぴろりん」とか「ちろりん」とかいった別案も検討された気配がありますが、結果的にとろりんが一番かわいかったのではないかと思います。

---

学校の面々

学生たちについては、出席簿を一通り埋めるためにひたすら埋めまくったようです。その中にはamphibianの昔の同級生やら印象深かった名前やらがひそかに埋めてあります。
ちなみに名簿は以下の通り。

【男子】青山 有栖 上島 内村 王 小津 加藤 菊川 熊田 志々田 瀬川 相馬 辰野 手塚 根本 平木場 間宮 矢木
【女子】 雨野 生駒 江波 紀藤 九段 芥子川 河野 佐々 白詰 清家 津野 東護 七海 難波 畠 緋山 三ツ見 弓月 綿島

難波さんについては、amphibianの学生時代の下級生にちなんだ苗字らしいですが、本人はまったく腐女子ではなかった旨は明記しておきたいそうです。下の名前の「真理恵」は……ものすごくただの勢いでつけたようです。
さらにamphibian的には雨野さんや芥子川さんあたりを今後こっそりフィーチャーしたいらしいですがどうでもいいですね。

先生の名前もいくつか出ていますが、彼らはamphibianの高校のときの先生にちなんでいるそうです。御崎先生については明確なモデルがあるようですがさすがに劇中ほど破天荒な先生ではなかったとのこと。

---

 

その他のひとびと

「こういう記事を書くと！！　『○○が抜けてますよ！！』とか！！　『○○○ちゃんはどーだったんですか！？』みたいな！！　問い合わせが！！　よくくるけど！！！　とくにねーよ！！！！！！！ by amphibian！！！！！！！」

だそうです！

---

 

いかがでしたでしょうか。意外なもの、面白いものはあったでしょうか？
まだまだ面白いことが残っている作品だと思うので、ADVチームとしても今後ともしっかりと搾り取って取り扱っていこうと思います！