「おう！　ありがとよみんな！　ありがとよかおりさん！！」

本日は「レイジングループ」より、休水集落の若頭にして実質的なまとめ役・室匠さんのお誕生日です！
おめでとうございます！！

なぜか今回も背後霊がいるのはADVチームの悪ふざけです。そっと見守りましょう。

さて、織部泰長の誕生日のところでも言いましたが、彼もまた従来キャラへのアンチテーゼ的な意味合いのあるキャラクターです。
「頭脳派高校生」という立場なのが泰長だとすれば、匠は「仲間思いのリーダー」です。
過去作において確実に主人公格の扱いだったこの造形も、黄泉忌みの宴では御覧になったとおり。
まあ泰長にしても匠にしても、あるいは陽明にしたって、最終的に突き詰めれば「個人の選択や主張や決断が用を為す範囲は、極限状態においては限定的である」ということを、その足跡によって示すのですが、それを越えて何かを為すということが英雄の器というものなのかもしれませんね。
不用意に難しくなりそうなのでこのあたりで切り上げつつ……

実は匠は、最初期のキャラ設定と大きく様変わりしたキャラクターです。
過去には彩音先輩がモヒカンの舎弟との差し替えだったことがWEBスペシャルコンテンツで語られていましたが、匠もけっこうそのレベルで変わってます。
匠は当初「つかみどころと自分の意志というものがまったくないサイコキャラ」でした。
素朴で穏やかで争いを好まず、多恵バアになついているものの、「他人の言ったことを完全に鵜呑みにするという奇癖がある」と初期試料には書かれています。このために宴ではころころ発言や方針が変わり全員が振り回されるという立ち回りが想定されていました。「癒し枠でありながら後半のゲームを左右するリアル狂人」とも書かれてますね。
体験版範囲である「黄泉」編の冒頭で匠が突然大胆な行動に出ますが（詳しくはネタバレになるのでおきますが）、実はそれはこの時の設定が影響しています。他人の言うことに完全に信じてそのようにふるまう彼がいきなりカミングアウトして場を乱すという感じだったのですね、原案では。
なお身長2メートルを超える巨漢という設定は変わらずですが、今みたいな筋骨隆々のレスラー体型じゃなく、もっとぬぼーっとした感じがイメージされてたみたいです。

ではなぜ今のような造形になったかというと……

たしか画像発注段階でイラストレーターさんがマッチョキャラがお好みということがわかり、急遽差し替えたような気がします。

正確に言えば「マッチョ＋かっこいいorダンディー」なキャラがいないじゃん、それならこいつ差し替えて楽しんで描いてもらおうか、ってことでそうなったんだった気がします。

まあフタをあけてみるとリアル狂人が減っててよかったと思います。人狼ゲームなのにキャラベースで進みすぎるのもどうかと思いますし。結局匠もちょっぴりリアル狂人っぽいですが。そういえば過去作のあいつやあいつも正直リアル狂人ですよね。

なお匠は初期設定で「向　匠」（むかい　たくみ）だったのですが、なぜ苗字が「室」（むろ）になったのかは……覚えていません。多恵の名前が「多江」から変わったのは、海っぽい字を避けようという経緯だったのは覚えてるのですが。
（※千枝実の名前が「千の枝の実」なのも「山っぽさ」重視の結果です）
どっちにしろ漢字2文字はノベルADVシリーズ最短のフルネームであり、順当に読みづらいというか名前だと認識しづらいですね。うーむ。

ちなみに織部兄弟の名前も何度か変わってるのですが、アレは「長男次男の関係を表しつつ一貫した法則性をもつ」みたいなので四苦八苦した結果なんだか読みにくいものになってしまったとのことで、ライターも反省していました。

話がズレてしまったところで、大きな絵を紹介します。

画面に入らないからといって足元差分があまりないレイジングループでありますが、彼の足元はなんと長靴でした。
なおたしか橋本雄大とどっちが上かというほど画像サイズがでかいキャラであり、ゲームが「重く」なる原因の一人でもあります。ニクいぞ匠。

実は立ち絵もタオルを外せるようになっていましたが、多分これは外に出てないんじゃないかな？
あと今回のアイキャッチは実はよくみると頬が紅潮しています。紅潮パーツも用意されていたのですね。

というわけで、今日のところはここまで！　つぎは来週にまた旧作キャラのお誕生日ですね……。

※追記20161007

とある方面からの指摘を受けまして、画像の修正を行いました。どこが変わったか気付きましたか？　気づかれなければこれ幸いとばかりに説明は別の機会に譲りますね。