amphibianです　マウスでのラクガキに限界をかんじます

いっとき会社にペンタブ持ち込んでたんですが　長らくペンタブで描いてないし　仕事中にペンタブつかってお絵かきしてると職能的にはとても背徳感あるので　ラクガキだと言い訳できるマウス書きか　製図作業っぽくみえるパス描きしかしてないです
SAIとかつかってみようかしら
おかねにならんことあんまがんばってもあれなんですが　楽しいこともちょっとはね？

それはともかく　先日くるみ誕生日記事をすっぽかしたことがありましたね

あとストーリーキューブというネタもありました

今日はちょっと余裕があったので　この埋め合わせを忘れないうちにやっとこうと思いました
せっかくなのでストーリーキューブを使用してショートストーリーを書いてあげましょう
トガビトのSSは人気あるし　ストーリーキューブが便利に使えるなら超いいですよね

ストーリーキューブは9個のダイスから成り　それぞれの面にユニークなイラストが書かれています
これを振って9つのシンボルを決定し　それをつなげてお話を作るという遊びらしいです
細かいルールは任されているので　とりあえず適当に振ってみましょう
えいっ

仕事中にチンチロリンの練習してると思われたらアレなのでマウスパッドの上で無音ロール

スタンダードな方式だと好きな順に話をつないでいく感じですが　試行錯誤するのがめんどくさい腐ってもストーリーのプロなので　順番は固定する縛りでいきましょう
てきとうに並べて序破急に分割です

 

ふむ

 

んー

 

………………

 

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くるみは山のなか。
くるみは重いリュックをせおう。
くるみはひとりぼっち。
くるみはちょっぴり夜がきらい。

パパとママがかわっていく夜がきらい。
パパとママがよわっていく夜がきらい、

それでも全部はきらいじゃない。
パパとママに会えるのは夜だけだかｒ

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やめた

キャラクターが固定されてるから　まずくるみの背景から導入しようと思い　手癖で書きなぐりはじめたが　コレ多分遊びの趣旨と違う

ダイスに従わないとだめだ
ダイスにないことをあんまグダグダ付け足してもダメだ
ダイス以外の部分で決まってるストーリーをメインにしちゃダメだ
これはいったんくるみというキャラについては忘れないとだめだな
（この時点で埋め合わせという趣旨は完全に喪失）

というわけでまず　月からいこう
月から書き始めて稲妻で終わるかんじを目指そう

ふむ

……

 

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みっかめのお月様は、わらってる口。
おっきなりんごをかじろうとしてニヤニヤ。
くるみはりんごにくっついた虫。
一緒にたべられたらやだなってブルブル。

ひとりぼっちで山のなか
真夜中のひまわりが

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慣れんことをするな

不思議の国のアリス的な支離滅裂なファンタジー詩篇にすればなんとかなるかと思ったが誰得に過ぎるし　これすでにくるみじゃなくなってるだろ

わかったわかった
amphibianがなにをすればいいかようやくわかりました
じゃあいっきに書いてしまいましょう

……

 

…………

 

………………

 

以下　読むならいちおう　もろもろ覚悟しといてね

警告はした

 

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＊

＊

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…人によっては閲覧注意だったりしないかなコレ？
あ、あとトガビトのネタバレは含むよ！
(nabe)

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＊

＊

＊

 

『きみは現在月にいます』
「みれば分かるわよ！！」

つっこみ間違い。「何いってるの？」とか「ばかなの？」とかにしとけばよかった。
たしかに３６０度クレーターだし、おっきな地球は空にうかんでる。
けど、月にいるって発想は言われるまでなかったかも。
自分にもうそはつけるけどしない。くるみはかしこい。いいことと悪いことの区別がつく。
むかし人間はりんごを食べるまでいいことと悪いことの区別がつかなかったらしい。
だけどりんごを食べたから自分たちが悪い存在だとわかって死ぬようになったらしい。
食べると自滅する果物。
毒じゃん。
でも、くるみは悪い子だけど気にしないのでりんご食べ放題。
りんご食べたい。

『賢い人間は現実逃避で時間をむだにはしないぞ』
「向き合うには状況が雑に意味不明すぎる。というかアナタだれ？　さっきから声しかしないけど」
『うおのめ大権現』
「なんでかメガネの高校生くらいの背が低い男子がうかんだ」
『なにを証拠に（カックンカックン）』
「まあいいけど、その大権現がくるみを月に呼び寄せて何の用？」
『別に用はない』
「用もないのに呼んだの？」
『呼んでない』
「え、そうなの？」
『完全にただの通りすがり』
「ええー」

通りすがりに相手の現在の所在地（月）を告げていく神っぽい存在らしい。

「じゃあなんでくるみが月にいるの？」
『人間の運命なんてサイコロで決まるくらいいい加減なものだよ』

ぜんぜん欲しい答えじゃないのに妙に納得できた。

「地球に帰りたいな」
『ざんねん』

直後、地球が爆発した。

「ええええええええええええええ！！！！？？？？」

あっさりこなごなになった地球は花火みたいで超きれい。

「えええええええええええええええええええええええええええ！！！！？？？？」

『えが長い。良いフライパンかな』

「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

『叫ぶのは思考を停止するのにいい方法だな。さて、僕は行くとしよう』

その後くるみはしばらくひとりで絶叫してたけど、うおのめ大権現はほんとに戻ってこなかった。

＊

「どうしよう」

一人ぼっちで月の上。
なんで息ができるんだろう。
なんで地球が目の前で爆発したのに平気なんだろう。
こんな爆発なんだから衝撃波とか来そうなのに。
っていうか。
夢でしょ、これ。
現実感がなさすぎる。
そういえばベッドに寝そべった記憶あるもん。
起きないときは起きないもんね、変な夢って。
夢か。
ということは、思ったことが起きたりするかな。
たとえば、
えーと。
……

「…………カズマ、いる？」

『うっほほぉおおおい！！！』
「きゃああああーーーー！！！」

アクマだ！！　わざと聞き間違えたアレじゃなくてホントのアクマだ！！！　黒くてギザギザの口と角のあるゆるいデザインのオバケ的なべたべたのやつだーーー！！！

『くっるみちゃははぁああああああああーーーーーーーん！！』
「いやあああああああーーーーーー！！！」
『ぷにぷに！！！　ぷにぷにさせてえええええーーーー！！！』
「うわああああああああーーーーーーーー！！！！」
『あーもう、うるせえな！　ちったぁ静かにしろちびくるみ！！』
「えっ、カズマ？」

『パンツみせろ』

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！

『ブルマーをはいてから脱げ』

ろりこんだあーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！

『幼女の怯えるさまを見て、俺自身は強力なテントを建立し』

なんかいってるーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！

ちょっと待って、これが夢ならくるみの中のカズマのイメージってこんなだったってことなの！？
ああーーー！　そうか！
山で会った最初のときのカズマはこんなかんじに見えたんだった！！
思い出した！！

いろいろ、思い出した。

『思い出しちまったか』
「うん」
『じゃあ、帰るか？』
「帰りたくない」

ホントに地球が爆発してればよかったのに。

『死にたいか？』
「うん」
『でも、死なないな？』
「うん」
『なんせ、助けたのは俺だしな』
「……うん」

カズマのせいだよ。
責任とってほしい。
でも、そうは言わない。
くるみは良い子だし、強い人間にだってなる。

「もうちょっといたい」
『俺でもいいのかあああああァアアアアア！！！』
「うん」
『そっか』
「うん」

……

 

＊

目が覚めたくるみは激しく咳き込んだけど、跳ねる体は拘束されていた。
黒いベッドに、四肢を縛る革ベルトで。
窓のない部屋。
こわい道具だらけの部屋。
ひとつだけある時計は、さっき見たときから５分も進んでない。
ま、時間なんて意味ないよ。どうせ好きに進めたり戻したりしてるに決まってる。

『目覚メタノネ？』

機械で加工された、監獄長の声がした。

『素直ニナレバ、モット良イコトシテアゲルノニ』

こっちが多分、くるみの現実。
うおのめ大権現も、アクマのカズマも、誰も、みんな、いなくなってしまった世界。
爆発してしまえばよかった、くるみの地獄。

「…………」

たぶん、壊れたかった。

「………………」

ぜんぶ、忘れかけてたから。

「……………………ふ、ん、」

でも、あんなひどい夢でも、思い出しちゃったから。

「むしろ、これだって、良いくらい、だもん」

カズマゆずりのへらずぐちを、唱えることだってできた。

『────悪イ子』

うれしそうな声。
カチカチいうダイヤル。
また電圧があがる。

きっと、絶対に、勝てない。

それでも、くるみは、負けない。

＊

＊

 

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はいーお疲れ様でした！

 

それでは反省会しときましょう　デブリーフィング　あるいはアフタープレイ？

 

①……月が舞台
②……りんごにまつわる思考
③……花火（のように爆発する地球）

④……悪魔（影っぽい感じもするけど細かいニュアンスはスルー）
⑤……L＝ロリコン
⑥……テント（婉曲表現）

⑦……目覚め
⑧……時間間隔
⑨……電流

このような構成ですすめました

「序」については②と③あたりが卑怯なかんじはありますね
りんごは比喩にとどめず伏線にしようと思ってたんですが「破」書いてる間にどうでもよくなって忘れました

「破」はちょっとゲーム本編ではできないレベルの下劣さですね
ふしぎなことに楽しさよりも恐怖感のほうがさきにたっています　そこここの闇に和馬とくるみが凶器もってひそんでる気がする

そして「急」ですが　⑨がアレになった時点でamphibianのなかでは監獄長エンドが確定していました
もっとギャグギャグしいのとか変態チックな方向にしようかともおもいましたが　これも試み
ポータルでやったSSでは初めてかもしれないバッドぎみの結末です
個人的にはトガビトの例のエンドのつづきで　それでも折れないくるみのけなげさとか希望とかをしめしてみたつもりです

みなさんも　ものすごくつらいとき　すげえアホなことで元気づけられたり励まされたりしたことがありませんか
彼女にとってこの夢がそれだったにちがいありません
勝てずとも負けない
そうやって　別ルートにおける彼は復讐のちかいを果たしたのです
くるみにできないはずがありましょうか

えー　何をいってもくるみチャンの怒りが収まらないので　このへんでトンズラすることにいたします

あ　ストーリーキューブの感想ですが　ぶっちゃけ一人でやってもつまんないんじゃないのコレ
くじ引きでリレー小説するのとか　むかしサークルでやってましたけど　それと大して変わらんというか　まあ物語生成エンジンとしての威力は見た目通りというかんじですね