かくこと(番外)執筆手順の一例

amphibianです

(2)に行こうかと思ってましたが 今日はあまり時間がないのでつなぎ記事です

 

前回の記事がTwitter上でプチバズしました

「書きたい」と思っておられる方は多く その方法に困っておられるのだろうなと思われました

だからこそちょっと困った面もあり あの記事は特に適用例のないamphibianの持論であって

しかも殴り書きなので抜けや支障があってもおかしくありません

あくまでその程度の信用度 その程度の参考にとどめていただけると幸いです

 

さて前回の記事に元の質問者さんと思しき方からレスポンスをいただきました

質問を取り上げていただきありがとうございます
めちゃくちゃためになりました
次回とは言わず都合のいい時でいいのですが
作品完成までの一連の流れも教えてほしいです
(もともとそのつもりならすみません)
作品の構想→資料集め→
のような(あくまで例です)
レイジングループを例に見ると
大まかなストーリー、各キャラのサブストーリー、ジンクスのような作品独自の設定(勝手に大別してしまいましたが他にもあればぜひ)はどの段階でどの程度まで構想を練っているのか、というところが特に知りたいです

このシリーズでは私はあくまで個別の技能をどうやって伸ばすかみたいなことを書こうと思っています
今回聞かれているのは「効率的な発想・仕事の仕方」みたいなことかと思います
実務のノウハウは割と踏み込み過ぎているので回答予定はありませんでした
さらにこれは個々人の思考回路の構造や得意不得意 書くべきジャンルや対象読者層によるので
個々人で良い方法を模索していくべきところかと思います
じぶんでいい方法を編み出してください

そのうえで あくまで例として自分のやり方を一応書いておきますと
以下の順に進めます

1.ワンフレーズ案と概要を練る
2.資料をあたる
3.材料を揃える
4.プロットを書く
5.本文を書く


 

1.ワンフレーズ案と概要を練る

キックオフにあたっては「とりあえずこれでやらせてくれ」というための最低限の情報が必要です
チームでやる場合は当然ですが個人でやる場合もまとめておくことは大事だと思います
ワンフレーズ案というのは仮称ですが「これこれこういうお話」というごくごく短い説明文です
別に具体的でなくてもかまいませんが作品全体を的確に言い当てている必要があります
ワンフレーズで殺せる・興味を引けることはプロモーションにおいては特に重要です
プロモーションがなくても 短くまとめた内容じたいが興味深いならば
読者に手に取ってもらえる可能性は上がるでしょう
注意すべきはこれは万能ではないことです
「平凡な男と平凡な女が出会って別れる話」はクソつまらないワンフレーズですが
これだけで超名作を生みだして大ヒットに持っていける人はいるでしょう
ワンフレーズだけいじくりまわすと単なるゲテモノにならないともかぎりません
とはいえ 作品が「端的に表現できる魅力」を備えていることは大事だと思うので
amphibianは現時点ではワンフレーズ案から出発します

概要というのはワンフレーズ案をもう少し説明するものです
大体ワンフレーズに興味を持たれたら「え、面白そう、どういう話なの?」と聞かれるので
何も考えてなかったら時間の無駄です
ここでざっくりした「こういう発端でこういう展開でこういう決着を見る話」というようなことを言います
ワンフレーズだけだとあらぬ誤解や過度な期待を生むことがあるので意識の共有は大事です
この時点で面白そうだとか 勝機がありそうだと感じたら 次に進みます


2.資料をあたる

1で作ったものをベースに早速モノづくりを始められるような状況であれば省略します
知識やモチベーションが不足しているときにはまず資料をあたります
amphibianがよく使うソースは
・ネット検索・Wikipedia
主に知識や周辺情報を網羅的に得るために使います
再度調べたいときに時間の無駄なのでURLはメモっておくといいです
・辞書
amphibianの書くものはダブルミーニングや類音表現が多用されています
なのでしばしば言葉の意味を紐解いてヒントを得ようとします
特に漢字や英単語の字源・語源 類義語 韻を踏めるかどうかなど
こういった点から作品コンセプトや設定のベースやトリックが生まれることもあります
・資料本
あんまり使わないですが必要なら使います
常備してあるのは高校の新訂総合国語便覧(第一学習社)です
あとは「このジャンル書くにはこれ持ってれば安心だろ」というようなやつを1冊が関の山かな
読みやすくて索引がしやすく別文献にあたりやすいやつがいいです
・類似ジャンルの作品
●●みたいな作品を書きたいという手本が明確ならこれも読んでいいかと思いますが
好きが高じてオマージュを入れすぎたり無意識にパクったりしかねないので注意

amphibianは自作設定をメインに書くことが多いので資料はあくまで参考です
モチベーションをあげる意図がとくに強いことをご承知ください


3.材料を揃える

世界観設定 舞台設定 キャラ設定
これらは最低限全部ここで決めます
あんまり想像が及んでいないものもとにかく名前性別年齢能力うんぬん書きます
何も思いついてないのに書くのは結構しんどい作業ですが立ち止まってても進まないので
どうしても進まない場合は2に戻ります
長編の場合は絶対外せない大筋(1で語った内容に等しいはず)と 置換可能な細かいエピソードがあるはずで
前者を最低限満たすための材料の頭数をそろえつつ
後者についてはここで捻り出した諸々の情報の順列組み合わせと化学反応によって半自動で作ることを目指します
1個のExcelファイルなどに全部つっこむようにするのがいいです
テキストバラバラとかいろんな形式とかで保存すると早晩発狂します


4.プロットを書く

amphibian的呼称としてはプロットはあらすじとは違います
もっと詳細な 物語を節区切りで分割し概要を示したものです
節は「この部分はこれこれこういう役割を担っている」と分解できる最小単位ですが
どういう切り方がいいかは人によるので 数をこなしてカンで掴むしかないです
かつてはシーン区切りにしようと思っていましたが硬直的になりがちなので
今ではなんとなく切り分けています
過不足無く物語の詳細が設計できているのが大事なので
キャラの入れ替わりやシーン切り替えを超正確に表現することに腐心すると
やがてやる気を失うこともあります とにかく個々人でみつけるほうがいいです

ここで3の材料の運用が煮詰まってきて色々変更したくなることもあります
適宜戻りながら進めていきましょう
こまめな資料更新は結構だいじです
古いものは捨てずに名前を変えて保管しておきましょう
事故って消したり後で振り返りたいときとかに発狂します


5.本文を書く

書きます
キャラの性格等については書いていくことで固まったりするので適宜3に戻りましょう
プロットにミスが見つかることもあるのでこれも適宜4に戻って直します
なおamphibianはプロットに直接書き入れていくような手法をとってます

秀丸エディタのアウトライン解析機能でプロット区分と分岐を管理しつつ プロットと本文は強調機能で着色して見分けます
–ではじまる黒塗り部分がプロットです
本来はプロットがダーッと書いてあったスキマに本文をガリガリ書いていったわけです
アウトラインでジャンプすればプロットの頭出しは容易ですし
プロットと本文が不可分なので資料が散逸しにくいです
本文執筆からプロット直しに戻るときも同一ファイルなので多少気は楽でしょう
なお秀丸の設定方法までは言いません もっといい方法を自分で考えてもらえたらいいです
執筆支援ツールやエディタは沢山あると思いますが
ユーザの少なさに由来するプラグイン等の狭さの問題や
サポートの問題(特にOS更新などのときに起きるトラブル)があるので
デファクトスタンダードかつカスタム性の高いソフトを選んで
使いやすいように改良して使う のが 10年近く働いて得た最適解です
この観点から結局はフリーソフトは使わなくなりました
商売道具にはちゃんとお金を払うことも重要です
(だから大手さんのソフトには高額な月額クラウド版ばっかじゃなく買い切りプランも用意してほしいが それもまた一長一短です)
あとマクロや正規表現など やや技術的に踏み込んだものも 効率化には重要なので
躊躇せずに学ぶ姿勢も大切だと思います


ここまでにしておきます
多分そんなに目新しくはないでしょう?
どこのハウツーにも書いてあるようなもんだと思います

なお このシリーズを書こうと思ったのは

・どうせ開示しても生かされる例はまれだろうし 生かされたところで飯が食えなくなったりはしない
・それよりは誰かの役にたってもらい間接的にココに人が増えたり作品が売れたりしたほうがいい
・もしかしたら将来大成したひとがでて味方になってくれるかもしれない

といった理由です

かといって頑張って作ったマクロや設定や詳細なノウハウまで明かす気はないです
今後いただいた質問に対しても手間と効果が見合うならば回答するかもしれません
回答がなかった場合は色々見合わなかったんだなと思っていただければ幸いです

基本的には番号順に進めようと思いますが
忙しい場合はとばすこともあります
番外をやるかどうかも未定です
気長にお付き合いください
以上です

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