amphibianです
DMLCを読み返していて思うのは 防御力ゼロで攻撃全振りしているなということです
「スベりギャグ」と言われることはたくさんありましたが今はちょっと理解できている気がします
ギャグの精度が悪いというか 割とギャグとして成立していない箇所について 成立した前提でさらにリアクションなどギャグを積み重ねていたりして 自分でも「何やってんだこいつら」と思う箇所もあったりします
そういうときに何かしら逃げ道を用意する 例えば面白いと思ったギャグであっても短く切っておこうとか BGMを変える等世界全体でギャグをやるんじゃなく横でさらっと流しとこうとか そういう狡猾さがなくて とにかくギャグをぶっこみたいという攻めの思想しかなかったと感じるのです
ADVポータルの記事だって もっと最初は愛想がよくて面白おじさん的なふるまいをしようとしていた感があります
どう思われるかという視点はなく 発信することが最優先でした
グレートソード二刀流でふりまわしながら下半身丸出しみたいなものです
往々にしてそういう姿勢が「痛い」という印象に繋がったのかなと思います
痛いですか 私は痛いです
経験を積んで客観的視点を手に入れたり 内省が深まったりすると 攻めではなく守りのことを考えるようになります
老成した文体が 愛想のないカタい文体や わけわからん電波文体になるケースは 痛みを避けて防御に守った結果もあるのかなと思います
それが創作に良い影響を与えればいいんですが必ずしもそうじゃなく
ものを書いて(描いて/作って/なんでもいいですが)売るという行為は 創造性を削り出して切り売りしてるもので 本質的には自分の魂というか根源的な人間性を開陳し 見世物にして叩き売る行為だと思うので
守る 保身するという行為は 根本的に逆をいっていると思います
戦場で傷つき痛みを知るということは大事なのですが
むき出し生身の作家は 作家でない人よりも往々にして痛みに敏感なので
防衛本能に目覚めた結果 やりすぎに突っ走りかねません
下半身に鎧をつけることは大事ですが 剣は実は2本持ってることこそ自分の強みだったのでは とか
ふと気づいたら両手に盾もってて戦場に立ってた とか
そういう本末転倒戦記におわりかねません
たぶん 痛みを防ぐことも大事だけど それ以上に 自分の武器により磨きをかけることが重要なのでしょう
それを忘れないようにしなければと思います
問題はamphibianはここしばらくずっと自分の武器がわからなくなってるということです
色々言っていただけることはあるけど大体ピンとこないです
自分が武器だと思ってた大棍棒は実はぜんぜん役に立ってなかった気もするし いちおう持ってた慈悲の短剣のほうが実はヒット率高かったのでは というような混乱のさなかにいます
少し前は「おれはなんでもできる」と思っていたのですが 今は「おれになにがなせるというのか」という真逆のアレがあり かついまだに下半身がスース―している気がします
それでもがんばらねばいけません
戦いで食っていくというのは大変です
年老いても攻められる兵でいたいですね
今日は以上です いずれの戦場で会いましょう
攻撃全振り、分かる気がします
と言いますのも、ケムコADVを一通り遊んだ上で、「D.M.L.C.」が一番だったな、と思うのは
まさにその部分に魅力を感じたからだと思っているので。
なので、リメイク版で改善(?)されてしまうと悲しいなぁ、と思ったりしてしまいます。
いや、私も若気の至りで世に出した作品を直したい、無かったことにしたい、と思ってる身なのでリメイクのタイミングで直したい気持ちも分かるので、無理は言えませんけどね
同意です
できたらあの勢いはそのままにしてもらえたら嬉しいですよね